
貧乏旅と切っても切れない関係にあるのが、トランジット。
わたしの卒業旅行も、バンコクのスワンナブーム空港から香港国際空港を経由して、成田着というコースでした。トランジット時間が12時間もあったので、思い切って香港の街に繰り出すことに。今日は、せっかくなので、香港での12時間の過ごし方を共有しようと思います。
今回訪れた場所はこちら!
・女人街
-華星氷室(朝食)
-利工民(肌着ショップ)
-栄華花鞋(チャイナシューズ)
・M +(美術館)
今回は、女人街で朝ごはん&ショッピング、そして2021年にオープンしたばかりのアートギャラリーM +にも足を伸ばし、正午12時に香港国際空港に帰るというかなりタイトなスケジュール。すでに疲れが溜まった体に鞭を打つ気持ちで、香港を駆け巡ります。
香港国際空港でいかに快適な一晩を過ごすか
バンコクを夜中に出発して、香港国際空港に着いたのは深夜1:00。深夜だからか、入国にはさほど時間がかからず、30分ほどで税関を通過することができました。日本への便は、14:50。およそ12時間の香港滞在のスタートです。
税関を抜けたら、電車の始発時間まで眠れそうなベンチを探しつつ、24時間オープンしているセブンイレブンに入り、香港フードの洗礼を受けます。モーニングを街中で食べると決めていたので、ここでは、香港名物レモンティーを買いました。到着ロビーにはベンチが少ないようなので、1つ上のフロアにある出発ロビーへ。
こちらはベンチがずらりと並んでいて、すでに仮眠をしている人がたくさんいました。ここでひとつ注意したいのが、ベンチの位置です。エスカレーター付近に陣取ってしまうと、エスカレーターのピピっという作動音を聞き続けることになり、眠りにくいかもしれません。できるだけエスカレーターから離れた位置で探すようにするのがいいです。
空港で迎える朝〜電車始発
あさーーい眠りをとっているうちに、朝5時を回ったので、トイレで歯磨き、洗顔などの身支度を始めます。5時半になると空港の荷物預かりサービスが始業します。ここでキャリーケースなどを預けてから街に繰り出すのもおすすめです。値段は、1時間14香港ドル。開店の朝5時半から12時すぎまで預けていて、かかった額は2000円弱ほど。料金は、荷物の受け取りの際に支払います。
それではいよいよ、香港の街へ繰り出します。
まずは、空港から都市部を繋ぐ香港エアポートエクスプレスを利用します。チケットは空港の券売機で買うこともできますが、インターネットで事前に購入することもできます。わたしは、KKDAYで前日に急いで購入しました。
香港国際空港の駅には改札がないという不思議な構造。そのまま電車のホームへと向かい、電車が来たらそのまま乗ることができてしまいます。香港駅までおよそ20分。エアポートエクスプレスには、車両によってスマホの充電が可能な座席もあります。空港内に充電スポットが少ないのでありがたいです。座席も広々していて、始発ということもあり車内は人が少なく、とてもリラックスでき、睡眠不足をなんとかカバーできます。
香港駅には改札があります。ここでようやく、購入したアポートエクスプレスのチケットの出番です。改札機にQRコードをかざすことで、ゲートの外に出ることができます。改札を出たら、地下鉄の駅を目指して歩きます。目指すのは、Tsuen Wan Lineという赤色のマークの路線です。香港の地下鉄は、わかりやすく色分けがされていて、英語の表記もわかりやすいです。赤色の丸を目印にどんどん歩いていきます。
降りたのは香港駅ですが、地下鉄の駅名はCentral st.になります。ただ、案内通りに地下鉄へ向かえば自然とその駅に着くので、気にしすぎなくても大丈夫です。
案内に従って歩いていると赤い柱が何本か見えてくるはずです。それが、Tsuen Wan Lineの駅のホームの目印。路線名と同じTsuen Wan行きの電車に乗って、目的のMong Kok駅へ向かいます。
Tsuen Wan Lineの優先席が信じられないほど可愛かったです。これを見るためだけにもまたこの地下鉄に乗りたい!

朝食〜香港雑貨めぐり!
Mong Kok駅に到着。朝ごはんを食べる「華星氷室」の最寄り出口はB3出口です。地上へ出ると夜明けの薄暗い香港の街並みが出迎えてくれます。お店のオープンまで時間があるので、まだ静かな香港の街並みをじっくり味わいながら散歩をします。短時間の滞在では、こういう何もしない時間というのも大切にしたいです。
朝7時、お店の前に続々と人が集まってきます。シャッターが開くと、各々好きな席に座ります。
席に着くとまず目に飛び込んでくる「HK」とあしらわれた壁。よく見ると麻雀牌が敷き詰められたようなデザインになっていて、香港に来た!という気持ちが高まります。
メニューはおすすめ通り、モーニングセットを注文。マカロニのスープとトースト、飲み物はコーヒーか紅茶で選ぶことができます。ここは、この店名物の「香港ミルクティー」を注文します。
かちゃかちゃという食器の音と、地元の方々の中国語の話声をBGMに、香港式朝ごはんをいただきます。香港に上陸してわずか5時間。五感が香港の空気で満たされる、一軒目にはぴったりなお店です。
食べ終わったら、出口で会計をします。初めて香港ドルの現金でやりとりをして、香港ドルの硬貨や紙幣のデザインが可愛いことに初めて気が付きます。

ブルース・リー御用達の下着店で上質な肌着を
次の目的地は、「利工民」です。ここは、かの香港スター、ブルース・リー御用達の下着店です。オープンが10時なので、この辺りで唯一オープンしているスターバックスで時間を潰します。
10時少し前に利工民のシャッターが上がりました。お店の人に許可をいただいたので、少しだけ早く入店させていただくことに。日本人であることを伝えると、英語と日本語を少し話せるスタッフのおばさまが出てきて、案内していただけました。
ブルース・リーが愛用しているというタンクトップの型や、高級なものも薦められましたが、予算の関係上、一番価格の安いものを購入しました。
ちなみに、生地が薄ければ薄いほど、高価になるようです。帰ってきてしばらく経った今、少し背伸びをしてでもそちらを買えばよかったなあとちょっとした後悔が残っています…。次行ったら高級な方を1枚、買ってみたいな。

一番低い価格帯のものでも、このパッケージに包んでいただけます。香港らしくて、レトロ、気取りすぎずローカル感満載のパッケージに胸が躍ります。
香港に来た証拠に。チャイナシューズ専門店「栄華花鞋」
短い滞在でも、「香港に行ったんだ」という証明のために、そこでしか買えないものを買う必要が出てきます。そこで、次に訪れたのは、チャイナシューズの専門店「栄華花鞋」。先ほどの利工民から徒歩で5分ほどの場所にあります。
商店街を注意深くみていると、ひっそりと現れる小さな商店です。時間がないので選ぶ時間はあまりありませんが、値段ごとにラックが別れているので、選びやすいです。装飾が細かくてビーズがたくさん使われているようなデザインのものは値段が高く、シンプルなものは安くなっています。香港らしいこの柄(たしか2,000円弱くらい)を選んで、先を急ぎます。もっとゆっくり選びたかった…

少し足を伸ばして「M+」まで。香港デザインに酔いしれる!
それでは、電車に乗って、次の目的地「M +」へ向かいます。詳しい行き方は、また別の記事にして紹介します。
先ほどと同じ、赤がトレードマークのTsuen Wan Lineに乗って数駅でミュージアムの最寄り駅柯士甸(Austin)駅に到着。そこから歩いて15分ほどのところにミュージアムの入り口があります。
今回は時間の都合上、お土産ショップだけ見てまわりました。M +オリジナルのグッズは、ビビッドな色使いと実用性の高さが共存していて、他では絶対に買えない唯一無二でハイセンスなものばかり。ポストカードや文房具類は、年齢、性別問わず、お土産やプレゼントに喜ばれそうです。
30分ほどショップを物色しましたが、それでもまだまだ居足りません。名残惜しいですが、空港へ戻る時間です。

最寄駅の九龍駅から空港直通のエアポートエクスプレスに乗ることができます。ミュージアムから九龍駅までは歩いて15分ほどかかるので、時間には余裕を持っておいた方がいいです。
空港で荷物を受け取り、出発出口に到着。預け荷物がないので、スムーズにチェックインができました。香港国際空港には、税関内にマックがあるのでフライト前にお腹を満たすこともできます。
まとめ
香港は、ビザいらずでトランジットの時間内に、観光ができます。日本と同じアジア圏でも、イギリス統治時代の名残り、中華文化の煌びやかで絢爛な雰囲気も色濃く残っていて、それらが絶妙な具合で混じり合って、他にはない独特な雰囲気に包まれる場所です。短時間の滞在でも刺激的で、充実した時間を過ごすことができます。
この旅行記を読んでわかっていただけると思いますが、12時間ではかなり名残惜しさがあります。次は経由地ではなく、目的地にしてゆっくり滞在します!