都市での暮らしに付き物の悪しき乗り物、満員電車。
それでも刺激あふれるビッグシティーでたくましく生き抜いていくにはどうしても避けられない時というのが必ずある。
都内の高校に通学し始めてから数えて、8年間満員電車を乗りこなしている筆者が、満員電車でより快適に過ごす方法、マインドを紹介します。
1 満員電車を避ける
これを言っては元も子もない気もするけど、1番手っ取り早い方法であることは間違いない。
例えばリモートワークにしてもらうとか、異動を希望するとか。まずは一度立ち止まって「ほんとうに今の選択肢しかないのか?」と問うてみることで、案外変わることがあるかもしれない。満員電車で精神をすり減らしてしまうよりは、自分にとっても会社や学校にとっても賢明な決断になるということもあるはず。できそうな人は勇気を持って、今とは違う通勤方法を提案してみるのもよいのでは?
2 出発時間を早めて空いてる電車を狙う
社会人になってから私が採用しているのがこの方法。私の場合、10分早く家を出ると一番停車駅の多い各停列車に乗っても到着時間が同じなので、急行電車に乗らずに会社まで通っている。座れないことも多いけど、隣の人と触れるか触れないかの距離くらいを保てるので、心地よさは100倍くらい。これのためなら10分の早起きは余裕だし、すぐ慣れるもの。
3 (乗れる人は)女性専用車両に乗る
3つ目は、女性専用車を利用すること。賛否両論ありますが、利用できるものは利用する。自分の身を守るためにはこれに尽きる。
やっぱりなんと言っても安心感が違うので、身を守ることはもちろん、長い通勤時間のメンタルも平穏に保てる。満員電車は毎朝のルーティーンだから、些細に見えるこの対策も長い目で見た時のメンタルヘルスを守ることになる。
4 荷物は荷物棚へ
地味だしなんとなく抵抗感がある人もいるかもしれないけど、これをするだけで自分も周りもハッピーに。ある程度の大きさ以上の荷物は、満員電車では基本邪魔もの。荷物棚へ上げてしまうだけで、両手が空いてバランスも取りやすいし、カバンの角が隣の人にツンツン当たって嫌な顔をされるあの地味なストレスも激減する。
人に押し寄せられてカバンが少し離れても大丈夫。「すみません」と一言言えば取り戻す余裕は確保できるから。荷物を上に上げる動作と、「すみません」の一言は億劫だけども一度やってみてしまえば、これができるだけでいかに楽かがわかるはず。
5 ポジショニングの正解は「座席前」
満員電車の時、できる限り陣取りたいのは座席の前。
ドアのすぐ横の寄りかかれるところがベストだと勘違いしてそこから頑なに動かないという方法を取る満員電車ライダーもたまにいるけど、人の乗り降りがある度に肩や荷物がぶつかるので、そのストレスは計り知れない。
一方、座席の前は人の入れ替わりも少なく、目の前に空間があるので本を読んだりスマホを見たりするスペースも確保できる。そして運が良ければ目の前の人が途中下車して、ふかふかのシートに座れるチャンスも残されている。
この特等席をゲットするためには乗り降りがある度に周りを見渡して、ポジショニングを確保することが重要。視野を広く持つことを心がけたい。
6 耳で聴くコンテンツを楽しむ
ここからは、より良いポジションを確保できた人向けの「過ごし方」。
まずおすすめなのが、ポッドキャストや音楽など耳で聴くコンテンツを楽しむこと。人がぎっちり詰まっている満員電車では、スマホを掲げることはできても、大体近隣の人に迷惑がかかるし、持っている本人も決して心地良くはない。
ということで、満員電車ではスマホはポケットにしまい、イヤホンでコンテンツを流しておくと圧倒的に快適度が上がる。デスクワークをしている人はなおさら、仕事に備えて目を休めるためにも効果的なTips。
本や参考書で勉強をしたいんだけど…という人も、ポッドキャストやオーディオブックに切り替えてみると、案外良い勉強法だということに気づけるはず。
7 本を読む
先ほど紹介した通り、耳で聴くコンテンツはもちろん有益ですが、念のため片手に本を持っておくのも賢明だ。運よく席に座れたり、目の前にスペースができた時は、本を読むチャンス。すぐに開けるようにカバンから出しておくとGood。
本を読むことの意味的なものは、ここでは省略するとして、読書を習慣にしたいなら、電車の時間は本を読む時間と決めると、習慣化しやすい。片手に本を持っておくことで、嫌でも「読まないと」という気持ちになる、という意味でも、本を手に携えておくことは、自己研磨のためにも有効だ。
8 車窓を眺める
とは言っても、満員電車のストレスはやっぱり拭いきれない。
電車には大きな窓がついている。もちろん電車にも寄るけど、外が見える線を利用しているなら車窓をぼーっと眺める時間もなかなかいいもの。
スマホが生活に溶け込み、「何もしない時間」がない現代社会で、束の間、ぼーっとする時間と決めるのも、かえってすてきな過ごし方かもしれない……
まとめ
満員電車ってやっぱり辛い。
8年間シティーガールをやっている筆者でも慣れないし、なんならこのなんだか理不尽な現象に腹立たしささえ覚えるようになってきた。
もちろん本当に辛いのなら、満員電車に乗らない方法を考えることが第一優先。
でも、シティーの暮らしや人生を諦めたくない人だって少なくないはず。
みんなでかっこいい満員電車ライダーになって、シティーでの暮らしを謳歌していきたいな。
そんな思いで書いたこの記事。1人でも多くのシティーガール・シティーボーイに届きますように。