元ぐうたら大学生はキャリアウーマンになる夢を見る ep.1

essay

何とか会社に就職した元ぐうたら大学生が、キャリアウーマンを目指すまでのリアルタイム奮闘記。
今回は記念すべきエピソード1をお届け。
ダラダラしていた大学時代への後悔と、入社して5ヶ月ほどを過ごした今の気持ちを綴っています。


まずは、タイトルの定義から。主観と偏見でこのように定義することにします。

元ぐうたら大学生
大学時代あまり活動的ではなかった大学生のこと。
基本的なライフスタイルは楽な授業、アルバイト、趣味の3つの行き来。

キャリアウーマン
いきいき、きらきら、シャキシャキ仕事をしていてかっこいい人

元ぐうたら大学生の後悔

受験勉強を頑張って有名大学に入学。脚本家を目指して文学部的なところに入ったはいいものの、周りには優秀な人が多いし、サークルの飲み会とかも楽しめなくて、すぐに離脱。そうこうしているうちに大学2年生になって、パンデミックが始まる。バイトと授業と、映画を観ているうちに大学四年生になって就活、特にやりたいことも見つからなくて、そもそも会社に入るのも何となく嫌で……。でも何がしたいのかわからない。
わたしの大学時代の後悔は、「何かわかりやすい形に残る実績を作れなかったこと」ではなくて、「自分が何をしたいか、見つけようとしなかったこと」だと今は思っている。せめて、それを見つけるために、何でもいいから動いてみればよかったなと。時間も機会もたくさんあるうちに。留学行ったり、人に会ったり、いろんなサークルに入ってみたり、誰かとご飯を食べてみたり。「少しでもしたいと思ったらやってみること」。ありきたりなアドバイスだけど、それを素直に受け止めなかった身としては、今になってぐさりとくる。今これを読んでいる現役ぐうたら大学生がいたら、騙されたと思って実践してみてほしいな。

社会人5ヶ月目にして思うこと

「何でもできるのに何もしようとしてこなかった」大学時代を後悔しているわたしだけど、後悔を取り戻すのは今からでも遅くないようだぞ……?ということに気がつき始めている。小さい制作会社のライターとして働いている今、今の仕事は意外と気に入っている。ほぼ誰も知らないような会社だけど、その中に飛び込んでみて、こんな仕事があったんだ、仕事のやりがいってこういうものなんだということを日々、感じている。世の中には溢れるほど仕事が存在している。わたしが知らない仕事の方が多いかもしれない。学校って、何年間在籍しないと卒業できないというルールがあって、それにがんじがらめになることがほとんど。わたしもそうだった。でも会社って違う。確実に、いつやめても、ずっと続けても、全く別の仕事をしても、仕事をしなくても、どんな選択も自分でできる。そして、どこにいても、自分次第で仕事は楽しくも、つまらなくもなる。そんな「大人の自由」の魅力に取り憑かれ始めている。そういう意味で、ファーストステップが誰も知らないようなわけのわからない会社でよかったかも。と思っている。正当化してるだけかもだけど。
大学時代、ミニシアターでアルバイトをしていた。そこに、大手製薬会社で定年まで勤め上げ、引退してその映画館で映写担当として働いているおじさんがいた。わたしが卒業するとき、こんなアドバイスをくれた。
「どんな仕事も、楽しんでいる人が1番早く成長する。どんなことも全部、前向きに考えを変換できるようになりなさい」
すごく親しかったわけでも、ずっと知り合っている人でもないんだけど、わたしは毎朝、職場のデスクに座るたびこの言葉を思い出す。ぐうたら大学生を卒業して、5ヶ月。なかなかいいスタートを切れているのかも。

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