幡ヶ谷にあるインディペンデント書店「Oh My Books」。
緑色の壁がアイコニックな、まるで90年代のラブコメ映画に出てきそうなキュートな本屋さんです。海外のコミックスや映画、音楽関連の書籍、エッセー、ZINEなどを中心に、カルチャー関連の本がたくさん取り揃えられていて「カルチャー好き」にはたまらない本屋さんです。
そんな「Oh My Books」では1ヶ月に1度、リーディングパーティーが開かれています。これまた映画に出てきそうな素敵なイベント。過去に2回参加歴のある筆者が、パーティーの様子をレポートします!
チケットの値段と予約方法

・値段
チケット代1,000円+書籍代
リーディングパーティーのチケットは1,000円。これはインターネット予約時に事前支払いをします。
これにプラスして、テーマとなっている本は必ず手に入れて読んでおく必要があります。
チケット購入と同時にOh My Booksのオンラインショップで購入、配送してもらうことも可能です。その場合は書籍代プラス500円ほどの送料がかかるので、できる限り、直接Oh My Books、または他の書店で購入するか、メルカリや古本屋で中古品を探す、図書館で借りるというのがおすすめの入手方法です。
・予約方法
イベントの告知は、開催日の2〜3週間前にInstagramで公表されます。
たいてい、予約フォームのリンクが添付されたストーリーズがアップされるので、そこから予約に進むのがスムーズです。
ストーリーズを見逃してしまっても、Oh My Booksの公式サイト【EVENTS】から購入画面に進むことができます。
Oh My Booksの公式サイト:https://oh-my-books.square.site/shop/events/10
定員は10名。人数がオーバーした場合は抽選になります。倍率は不明ですが、筆者は2回応募したうちどちらも当選しています。当日も定員割れはしていなかったため、落選した人も一定数いるという可能性はあります…。
当日までにすべきこと
当日までにすべきことは、主に2つ。
まずは課題図書を最初から最後まで読むこと。印象に残った箇所に付箋をしておくこと、考えたことをメモしておくことがとても大切です。この準備をしっかりしておくと、リーディングパーティー当日の楽しさが2倍にも3倍にもなります。
もう一つは、課題がある場合は、それに取り組みます。例えば、私が参加した「日記」がテーマの回では、日記をみんなの前で読み上げるという課題が。そのための事前に日記をしたため、当日に臨みました。
課題はある場合もない場合もあります。事前の予告をしっかりチェックしておきましょう!
リーディングパーティー当日の流れ
当日は20:00から始まることがほとんど。その少し前から入店して、お店を見ることもできます。
Oh My Booksのリーディングパーティーの魅力は、なんと言ってもチルな雰囲気。時間に関してもきっちりとした決まりがなく、ドタキャンも遅刻も早退も途中抜けも基本OK。(連絡がなくても大丈夫だそう。なんてカジュアル。)実際私が参加した会にも、1名来なかった人がいましたが会は淡々と始まりました。
ですのでもし開催時間に間に合わない、早く帰らないといけないということがあっても安心してください。

てなわけで、会は全員そろわなくても20:00ごろには幕を開けます。まずは店主のお姉さんから会に関する説明があり、全員の自己紹介をします。呼ばれたい名前と、その日のテーマに合わせた話題に関して一言ずつ添えます。
(日記の会は、「日記をどんな感じで書いている?」女友達の会は、「女友達と聞いて思い浮かべる本、映画、ドラマなど!」でした。)
一周すると、会のメインそれぞれが読んできた本で印象に残ったパートや、考えたことなどを自由に話していきます。チルな会なので、話す順番や時間などのルールは一切なく、話したい人が話したいだけ話していいということになっています。また話にオチがなくても大丈夫ということも事前に言われているので、リラックスして話すこと(あるいは話さないこと)ができます。
出だしはやはり皆様子見で、なかなか発言がない状況にもなりますが、店主の方がうまく引き出してくれたり、1人がぽつりぽつりと話しだすと、それに答えるようにして会話が生まれたりしていきます。無理に話さなくてもいいとはいうものの、話の引き出し(印象に残ったフレーズ、自分の体験談と重なる部分など)はいくつか準備してからいくと、他の参加者の方と共鳴する楽しさも味わえます。
まとめ 〜たったの1冊がもっと知的で贅沢に〜
全くの見ず知らずの人にプライベートなことを話すのは、気遅れしてしまうかもしれません。でも、Oh My Booksのリーディングパーティーに参加する人たちには、他人の考え方や人生をジャッジする人はいません。むしろ、この本を読んだ他の人がどんな感想を持ったのか気になる!という、人に興味を持っている人ばかりなので、いわゆる「心理的安全性」が確保されている空間。安心して自分のこと、考え、経験をシェアすることができるはずです。

また、1人でする読書という体験が一歩も二歩も深まっていくのがリーディングパーティーの魅力。人によるかもしれませんが、たいてい読書というのは「一度読んだら、次」というのが流れ。でもリーディングパーティーで、人と感想をシェアするというミッションがあると、そのためにもっとじっくり一冊を読んでみようとか、自分の経験と重ね合わせてみようとか、また違った本の読み方ができます。そうすると、たった一冊の読書という体験が、とても贅沢で知的な体験になります。
ぜひ、Oh My Booksのリーディングパーティーで、特別な時間を過ごしてみては?